スーパーホテル
支配人・副支配人募集サイト

暮らすように働く場所、広島・尾道『水尾之路』

イメージ
卒業生
元支配人 村上さん 
元副支配人 岡本さん
イラスト
Interview
Interview

インタビュー

写真
01

衝突を乗り越え、本物のパートナーへ。カフェ&ゲストハウス『水尾之路』を開業

今回は、スーパーホテルを4年満了で卒業し、広島県尾道市でカフェ&ゲストハウス『水尾之路』を経営する、村上元支配人と岡本元副支配人にお話を伺いました。

【店舗履歴】
鳥取駅北口(2011年7月~2013年9月)
米子駅前(2013年9月~2015年8月)
4年満了にて卒業後、広島・尾道にてカフェ&ゲストハウス『水尾之路』を開業。

順風満帆に見えるお二人ですが、支配人時代にはパートナーとの衝突から「ペア解消」を申し出るほど、大きな壁にぶつかった過去がありました。
この記事では、お二人がスーパーホテルに挑戦したきっかけから、試練を乗り越え、本当のパートナーへと成長された4年間の軌跡、そして卒業後に夢を叶え、スーパーホテルでの経験を日々の営みにどう活かしているのかを、詳しく語っていただいています。
独立開業という夢を持つ方、そして、その夢を叶えるためのヒントを探している方に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。

写真
02

「いつかは自分の言葉で商売を」アパレル業界からの挑戦

――お二人がスーパーホテルのベンチャー支配人に応募されるまでの経緯を教えていただけますか?

村上さん: もともと二人ともアパレル業界で働いていました。私はマネジメントの仕事をしていましたが、いつからか会社の代弁者ではなく、自分の言葉で何かを表現し、商売をしてみたいという想いが芽生えていました。そんな中、リーマン・ショックの影響で業界全体が厳しい状況になり、会社に残ることはできても、理不尽なことが増えていったんです。このままでは自分の言葉で話せなくなってしまう。そう感じて、独立への想いを前倒しすることを決意したのが最初のきっかけです。

岡本さん: 当時は漠然とカフェを開きたいねと話していて、関連する本を読んだりもしました。ただ、本に書かれているのは成功した後の話ばかり。開業資金をどうやって集めたのか、具体的な方法はほとんど書かれていませんでした。

村上さん: 仕事を辞めてカフェの専門学校にも通いました。しかし、事業計画書を作成していく中で、理想と現実のギャップ、特に資金面での厳しさに直面しました。やりたいことを実現するには、根本的にお金が足りなかったんです。

――資金面での課題があったのですね。そこからスーパーホテルに繋がった経緯は?

村上さん: 短期間でまとまった資金を得る方法を探す中で、転職サイトでスーパーホテルのベンチャー支配人制度を見つけました。これだ、と思って彼女に話したのですが、最初は全然乗り気ではありませんでしたね。

岡本さん: 私は当時、オフィスワークへの憧れもあって別の転職活動を進めていたんです。ただ、お互いに別の仕事をする中で、家に帰っても会話が弾まなかったり、関係性がうまくいかないなと感じる時期があって。「このままでは駄目だ。環境を変えよう」という気持ちが高まり、とりあえず説明会に行ってみることにしました。

村上さん: 説明会での話は、正直「ほんとかな」という気持ちもありました。でも、期限が決まっている中で目標額を稼げるというのは魅力的でしたし、他に選択肢もなかったので「これしかないな」と決断に至った次第です。

写真
03

価値観の違いとパートナーとの対立。二人を支えた「いい人になろう」という決意

――実際に研修が始まってみて、いかがでしたか?

岡本さん: 想定外だったのは、仕事の覚え方に大きな差が出てしまったことです。私は未経験だった分、言われたことを素直に吸収できたのですが、彼は前職でマネージャーだったプライドや、完璧でない状態でお客様の前に出ることへの抵抗があったようで。教わるのが年下のスタッフだったこともあり、しんどかったんだと思います。

村上さん: 研修中は、正直ずっと劣等感がありました。周りからは問題なく見えていたかもしれませんが、これまでの社会人経験でできていたことができない自分とのギャップに苦しみましたね。そこで、何か自分の価値観を見出さないと4年間もたないと思い、「いい人になろう」と決めたんです。特別なスキルがなくても、お客様やスタッフ、取引業者さんのために自分を使ってみようと。ホテルの周りのゴミ拾いをしたり、清掃スタッフや業者の方々と真摯に向き合ったり、そういう地道なことを続けました。

――その決意が、4年間を乗り越える支えになったのですね。

岡本さん: 最初の2年間は、仕事の進め方や価値観の違いから本当によく喧嘩しました。もう駄目だと思って、本社に「ペアを解消したい」と連絡してしまったこともあります。

村上さん: それまで自分たちは問題なくやれていると思われていたのか、あまり干渉されることがなかったのですが、そのとき初めて本社の方が親身に話を聞いてくださって。「自分たちは一人じゃないんだ」と感じることができました。

岡本さん: その出来事をきっかけに、お互いへの期待値を調整し、良い意味で割り切れるようになりました。そこからですね、本当の意味で二人がパートナーになれたのは。米子駅前に異動してからは、周囲のサポートも手厚く、とても良いスタートを切ることができました。

写真
04

卒業、そして夢の実現へ。学びを「かたち」にした『水尾之路』

――4年間を無事に満了されて、いよいよ開業準備に入られたのですね。

村上さん: すぐには始めませんでした。任期を終えた後4年間封印していた自我を解放するため髪を金色にしました。その後、「失われたトレンドを学び直したい」と、もう一度カフェの学校へ。働きながら、二人で日本各地のお店を2年間かけて巡り、「どこかの真似ではない、自分たちだけの場所」を創るための情報を徹底的に収集しました。

――そして、広島・尾道の古民家と出会うのですね。お店づくりでこだわった点は何ですか?

岡本さん: 運命的に出会ったこの築85年の古民家は、初めて内覧した時から「家が生きている」と感じました。だから、私たちの店づくりは「改修」ではなく、家と「対話」することから始めました。

村上さん: 自分たちの理想を押し付けるのではなく、「家にお伺いを立てる」ように空間を決めていきました。その結果、生まれたのが「泊まれるライフスタイルショップ」というコンセプトです。訪れた方が「暮らすように」穏やかな時間を過ごせる空間を目指しました。

――スーパーホテルでの経験は、今どのように活きていますか?

岡本さん: 一番大きかったのは、人間的に成長できたことだと思います。あの4年間がなければ、独りよがりな店主になっていたかもしれません。

村上さん: スーパーホテルでの日々は、アパレル時代には学べなかった「自分の心持ちがお客様に伝わる」という感覚を教えてくれました。また、住居と職場が一体となった環境を経験したからこそ、今の「暮らすように働く」というスタイルを自然に受け入れられています。お金のためだけに始めた4年間でしたが、そこで得た経験のすべてが、今の店の礎になっています。

――最後に、ベンチャー支配人への応募を考えている方へメッセージをお願いします。

岡本さん: どんな人が向いている、ということは一概には言えません。お客様に色々な方がいるように、支配人にも色々なタイプがいていいはずです。大事なのは会社やお客様と「どこが一緒か」を探せることです。共通点を見つけられれば、きっと自分の存在意義を見出せるはずです。

村上さん: 私たちはその経験があったからこそ夢を叶え本当のパートナーになることができました。この記事が、皆さんの背中を押すきっかけになればうれしいです。

一歩踏み出せば、
夢に近づきます。
説明会で
疑問を解消しませんか?

アイコン 説明会
予約
PAGETOP