――古着の有効活用について教えてください。
Nさん:
今、進めているのは、藍染の技術を使って古着を染め直してリメイクする「RE-DYE project」です。
タイは世界中から古着が集まっている国で、品質が良いものも多く、日本で古着屋をやっているバイヤーがわざわざやって来るぐらいなんですよ。
例えば、日に当たって色褪せていたリーバイスのデニムシャツを、藍染で染め直したものがあります。
タイでは、新品で売っている服でも縫製が悪くてすぐ破けたり、ほつれてしまったり、ひどいものだと歪んで縫われているものが割とあるんです。
それなら、良質の古着を買いつけて藍染しリメイクすることで、安く提供できるのではと考えました。
元々はリーバイスで9,000円ぐらいで売られているブランド物の服を、私たちが染めて、新品の状態でタイの若い人に提供することができます。
古着といってもリーバイスですから、縫製や品質はしっかりしています。
それに、藍染は化学染料と違って肌に優しいんです。
チクチクする素材の生地でも藍染することでソフトな肌触りになるんですよ。
うちの「SILK&HOPE」のコンセプトは、“環境、健康、社会”です。