ーどういった経緯で、ベンチャー支配人にチャレンジされることになったんですか?ー
Mさん
彼女と二人でカフェを始めようと思って、勤めていたアパレル会社を退社。地元に近い尾道で空き家バンクに登録し、物件探しを始めました。でも、尾道でいくつか物件を見るうちに、自己資金で始めるのは難しいことがわかったんです。どうすれば、ふたりでカフェを開けるんだろう?方法を探るなかで出会ったのがスーパーホテルです。
特殊な求人なのですぐには決心が付きませんでしたが、徐々に気持ちが変化。最終的には説明会に参加して、やってみようと心を決めました。
ー長年アパレル業界で勤務されていたこともあり、接客についてはお手の物ですよね?マネージャーとして店舗運営も経験されているので、スムーズにスタートを切れたんじゃないですか?ー
Mさん
それが、いざやってみると全く通用しなくて(苦笑)。前職では有名なブランドを扱っていたため、知らず知らずのうちに上から目線の接客が染みついてしまっていたんです。仕事の飲み込みも、昔は部下だった彼女の方が早くて。やることなすことうまくいかず、最初の頃は落ち込みました。これといった強みを見出せないなかで、心に決めたのは誠実であること。それくらいなら自分にもできると思ったんです。以降、卒業の日まで、誰に対しても、どんなことに対しても、誠実に取り組みました。その結果、スタッフをはじめ、常連のお客様、そして地元の方々からも信頼を得ることができました。誠実であることこそ、商売の基本。そこに気付けたことは大きな収穫です。
Oさん
彼のことは、よくわかっているつもりでいました。ところが、スーパーホテルでいっしょに働くようになって、知らなかった一面を発見。人間性の深い部分に触れ、これまで以上に彼を認めるようになりました。スーパーホテルでの時間は、パートナーとの関係性を見つめ直すための期間でもあります。人生のパートナーと、ビジネスのパートナーは別物。開業前にお互いの長所・短所を知り、その上で将来のビジネスを組み立てていけるところもベンチャー支配人の魅力のひとつです。