スーパーホテル
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スーパーホテルへの挑戦が、
人生のブレイクスルーに

イメージ
卒業生 Green Neighbors Hard Cider
醸造家
及川貴史(後編)
イラスト
Interview

History

●スーパーホテル在籍期間:2006年~2009年
●2009年…青森県弘前市に焼き鳥店「麦酒喝采」をオープン
●2014年…岩手県盛岡市に「クラフトビア ホッパーズ」をオープン
●2023年…岩手県紫波町にオープンした「Green Neighbors Hard Cider」で醸造家に

Interview

インタビュー

後編

お酒を提供する側から、つくる側へ。及川さんはかねてから抱き続けてきた夢を叶えるために、新たなアクションを起こします。

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動かなければ、夢には近づけない

「クラフトビア ホッパーズ」を運営する中で、自分でビールをつくりたいと思うようになりました。とは言え、醸造所をつくるとなると資金も必要になるため、そう簡単には実現できません。独立開業を目指していたときにスーパーホテルにたどり着いたときのように、日々の業務と並行して少しずつアクションを起こしながらその道を模索しました。結果、盛岡で醸造所の開設を目指していた方と知り合うことができ、話しが進展。遠くにあった夢が一気に近くなりました。

02

本当の意味でのローカルとは?

ビールを提供する側からつくる側へ。店を畳み、いよいよ本気で取り組もうとする中で、ひとつだけ大きな迷いがありました。それは本当にクラフトビールでいいのかということです。近年、クラフトビールは全国的に盛り上がり、各地で地域性に富んだ商品がつくられています。でも、ビールの原材料はそのほとんどが外国産。ローカルをキーワードに盛り上がりを見せる一方で、海外に依存したものづくりはやがて限界が来るようにも思えました。どこかに負荷をかけてまで、自分たちが飲みたいお酒をつくるのは違うんじゃないか。そんな葛藤の中でたどり着いたのがりんごを使ったハードサイダーです。国内で人気のクラフトビールはフルーティなものばかり。フルーツではない原料を使って無理やりフルーティさを出すなら、身近にあるりんごでいいじゃんって思ったんです。

後編

紆余曲折を経て、醸造所の建設プロジェクトは盛岡のお隣にある紫波町で動き出すことに。りんごのハードサイダーをつくるために、及川さんはホッパーズを畳む決意をします。

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6割程度の自信があれば、チャレンジする

青森でシードルをつくっている醸造所があり、1年間はそこで修行を積みました。当然、その間は無報酬ですし、当時はまだ醸造所の土地も見つかっていない状態です。1年後にスタートを切れる保証がないわけですから、当然不安はありました。それでも、新たなチャレンジに舵を切れたのは、スーパーホテルでの経験があったからです。ベンチャー支配人にチャレンジすることを決めたときも、正直不安だらけでした。それでも思い切って行動したからこそ、今があります。動き出さなければ自分に足りないものさえわからなかったでしょう。私はこのときの教訓をもとに、6割程度の自信があればチャレンジするようにしています。

後編

夢に向けた行動の積み重ねが実り、2022年7月にハードサイダー醸造所「Green Neighbors Hard Cider」がオープン。及川さんは醸造家として新たな一歩を踏み出します。独立の夢を見てスーパーホテルの門を叩いて17年。幾多のチャレンジを経てたどり着いた境地は、これまでの学びを糧に生まれたものでした。地域に負荷をかけないGreen Neighbors Hard Ciderのビジネスモデルは、北日本銀行が主催するニュービジネスコンテスト「新規企業部門」において最優秀賞を受賞。及川さんの夢は、スーパーホテルにチャレンジする前からは想像もつかないほど大きく広がり始めています。

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地域に負荷をかけないオンリーワンのビジネスモデル

りんごは栽培の過程で間引きを行います。間引かれたりんごは未成熟のため、食用には適しません。一般的には、そのまま地上に落とされ、土に還っていくだけでした。私たちはこのりんごに着目。酸味と渋みのある未成熟のりんごは、成熟したものよりもハードサイダーづくりに適しています。これまで利用価値のなかったものを原料として使える上に、私たちがそれらを買い取ることで農家のみなさんは新たな収入を得ることができる。地域原料100%でつくるりんごのハードサイダーは、地域に負荷をかけない、まさに自分の目指していたお酒でした。

02

スーパーホテルへの挑戦が、人生のブレイクスルーに

スーパーホテルを卒業してから、飲み仲間を増やしたいという一心でお酒に関わり続けてきました。お酒を提供する側からつくる側になったことで、ネットワークがさらに拡大。自分のつくったお酒が遠く離れた福岡で提供されていたりします。間接的ではありますが、それも自分の中では飲み仲間を増やすこと。酒場を営んでいるとき以上に広がりができた気がしています。それは、スーパーホテルにチャレンジするまでは想像もできなかったことです。間違いなく、あのとき一歩を踏み出したことが人生のブレイクスルーになっています。スーパーホテルでは、決して優秀な支配人ではありませんでした。それでも卒業までやり遂げられたことは自信に繋がりましたし、何よりも守られた環境の中で経営の経験を積めたことが大きかった。あの経験があったからこそ、たくさんの壁を乗り越えてこられたのだと思います。

03

ホテル業で学んだ、余暇に尽くすことの意義

ホテルの運営も、飲食店の運営も大きな違いはありません。自分の中では常にスーパーホテルで学んだことがすべてのベースになっています。また、経営ノウハウだけでなく、仕事やお客様に対する考え方も大きな学びになりました。Green Neighbors Hard Ciderでは8つのミッションを掲げており、その一つに「人の余暇に尽くすことを大切にします」というものがあります。このミッションの根源にあるのがスーパーホテルでの経験です。お客様にとって、ホテルに宿泊している時間は余暇になります。この余暇に尽くすホテル業は、たいへん意義深い仕事です。当時はそこに大きなやりがいや使命感を感じ、余暇の時間にいかに貢献できるかを常に考えていました。飲食業においても、酒造業においても、余暇に尽くすという使命は同じ。今も、あのときの想いを大切に日々取り組んでいます。

Message

メッセージ

ホテル業の経験は、
すべての店舗運営に活かせます

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私と同じように独立を考えている方にはオススメです。店舗運営に絡む事業であればあるほど得るものは大きいのではないでしょうか。飲食店のお客様は、そのお店に行きたくて来店されます。一方で、ホテルの場合は、その地域に行きたくて来られている方ばかりではありません。前者を満足させるよりも、後者を満足させる方がずっと難しい。いろんな想いを持って来店されているお客様を、どう満足させるか。それができるようになれば、独立してもうまくいくと思います!

取材日:2023年5月

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